イラン外務省報道官、「シリアで米国が結んだ原油契約は法的に無効」
イラン外務省のムーサヴィー報道官が、アメリカがシリアのあるクルド人集団と原油契約を結んだことに言及し、「シリア領の違法な占領軍であるアメリカが結んだこの契約は、法的な有効性が全くない」と語りました。
ムーサヴィー報道官は4日火曜、声明を発表し、シリアのクルド人集団とアメリカの間で結ばれた原油契約について、国際法とシリアの領土保全・国家主権の原則への違反行為だとして非難しました。
また、「このような行動は、シリアの天然資源の略奪を狙うアメリカによる新たな歩みとみなされる」と指摘しました。
アメリカのアラビア語放送アル・フーラはこれ以前に、クルド人主体の武装勢力「シリア民主軍(SDF)」のマズルム・アブディ 司令官が、アメリカの石油企業と契約を締結した、と報じていました。
シリア外務省は2日、この合意はシリア原油の窃取であると批判し、「この合意は違法であり無効である」と表明しました。
トルコ外務省も3日、米石油企業とシリア民主軍との間で調印された契約を非難し、これを国際法規を無視した行為だとしています。
シリア危機は2011年、地域のパワーバランスをシオニスト政権に有利なように変えるため、サウジアラビア、米国、およびその同盟国に支援されたテログループによる大規模な侵攻で始まりました。
イランの軍事的アドバイスとロシアの支援を受けたシリア軍は、最近、シリアでのテロ組織ISIS問題を終結させました。
ISIS以外のテロ組織も現在、一掃されつつあります。
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