イラン大統領府長官、「米大統領は国内外の袋小路からの脱出を模索」
(last modified Sun, 23 Aug 2020 08:32:31 GMT )
8月 23, 2020 17:32 Asia/Tokyo
  • ヴァーエズィー長官
    ヴァーエズィー長官

イラン大統領府のヴァーエズィー長官が、紛争解決メカニズム発動へのアメリカの努力について、「トランプ米大統領は今、国内外での袋小路からの出口を探してしている」と述べました。

ヴァーエズィー長官は22日土曜、テレビのインタビューにおいて、「トランプ米大統領の行動を総括すれば、支持率の低下、新型コロナウイルスに伴う問題の増加、全米各地での人種主義に反対する抗議デモ、その他の多数の事柄の表れと言える」と述べました。

また、「トランプ大統領は、米国の状況が過去と同じままであり、安保理に決議案を提出した際も、その影響力で他の国々を同調させられると考えていた。しかし、およそ2ヵ月にわたり決議案のアピールに努めたにも拘らず、採決時に米国とともに賛成したのは1国のみで、その他の13か国は同国に同調せず否決に終わった」と説明しました。

さらに、現在も安保理理事国がアメリカの紛争解決メカニズム発動要請を受け入れていないことに触れ、「米国は安保理での敗北後、自国がすでに参加していない核合意決議の内容に訴えている」と指摘しました。

アメリカは、イランへの武器禁輸制裁の無期限延長をめざして安保理に提出した決議案が否決された後、核合意に定められた紛争解決メカニズムの発動へと目標を切り替え行動を始めました。しかし、アメリカを除く安保理の常任理事国は、米が核合意から正式に離脱したため紛争解決メカニズム発動に必要な法的正当性を有さないと考え、この件に関する措置に反対しています。

 

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