イラン原子力庁長官、「安定同位体濃縮技術を獲得」
サーレヒー・イラン原子力庁長官が、「わが国は、安定同位体の生産・濃縮および、これに関連した技術を獲得した世界有数の国である」と語りました。
同位体とは、同一原子番号を持つものの中性子数が異なる核種の関係を指し、放射能を持つ放射性同位体とそうではない安定同位体 の2種類に分類されます。
イルナー通信によりますと、サーレヒー長官はイラン原子力庁とロシアが実験レベルでの安定同位体の製造の分野で協力していることに触れ、「安定同位体濃縮のサイクルに関連した計画が、イラン人技術者により行われている」と述べました。
また、「IR1型遠心分離機は現在、安定同位体の濃縮に使用されている」とし、「イランの技術者と専門家はソフトウェアを設計しており、そのうちの1つには、たとえば30万のプログラムラインがある」としています。
さらに、衛生、健康分野での放射性医薬品や、新技術の監視分野での量子、濃縮、安定同位体、探査および抽出などの各技術についてのイラン原子力庁の活動に言及し、「イランはこれまでこれらの分野で貴重な成果を上げてきており、この進歩は精力的に続いている」と語りました。
ガス遠心分離法による安定同位体の生産プロジェクトの第2フェーズのインフラの建設を開始する式典は今月12日、フォルド核施設において、サーレヒー長官の他、イラン原子力庁の幹部らが出席して開催されました。
プロジェクトの第1フェーズである「IR1遠心分離機による安定同位体のフィージビリティスタディ(実行可能性調査)」は、ロシアの協力を得て既に成功裏に実施されています。
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