イラン最高指導者、「聖なる防衛の主たる相手はイラクではなく、米などの大国だった」
イランイスラム革命最高指導者のハーメネイー師が、「聖なる防衛(1980年代のイラク・イラン戦争を指す)時代の主要な相手は、イラクの旧独裁者サッダームと旧バアス党政権ではなかった。1979年のイランイスラム革命で甚大な打撃を受けたアメリカなどの大国だった」と語りました。
ハーメネイー師は21日月曜、イラン・イラク戦争の開戦40周年を記念する「聖なる防衛」週間の開始に因んだ式典にオンラインで臨み、「好戦的な国々の目的は、わが国のイスラム革命の打倒にあった。彼らは、サッダームの野望を利用して、この独裁者を前面に立ててきた」と述べました。
また、「後に公開された資料から、戦前にサッダームがアメリカと示し合わせ、戦時中にはUAEアラブ首長国連邦に貨物船が停泊して、軍需物資をサッダームに届けていたことが判明している」と語りました。
さらに、「聖なる防衛は、我々イラン国民のアイデンティティーの一部であり、かつ国民がなした最も聡明な措置であった」とし、「戦士たちを称賛し表敬することは国民としての義務である」と強調しました。
そして、「今日、表敬される戦士らや先人たちは、その命をささげ、家庭や両親、自らの将来をも犠牲にして、自らの全財産を持って敵に立ち向かい、イスラムと国土を敵から防衛した」と述べました。
また、「戦士はイスラム、国の尊厳と名誉を守った。ある者は天に召され、またある者は生き残り、使命を全うした」と語りました。
なお、このニュースの詳細は、最高指導者事務所の情報サイトが伝えています。
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