IAEA、「イランはIR-2m遠心分離機へのウラン注入を開始」
IAEA国際原子力機関は報告書の中で、「イラン中部ナタンズ核施設にて、最新式のIR-2m遠心分離機へのウラン注入が開始された」と発表しました。
ロイター通信によりますと、IAEAはこの報告書の中で「2020年11月14日、IAEAは、イランが最近『ナタンズウラン濃縮施設』に設置された174個のIR-2m遠心分離機のカスケードに六フッ化ウラン(UF6)を注入したことを確認した」と報じました。
この報告書に関する詳細はまだ発表されていません。
IAEAは今月11日に発表された以前の報告書で、「イランはナタンズ核施設に最新式のIR-2m遠心分離機の最初のカスケードを設置したが、まだウランは注入されていない」としていました。
IAEAはまた、この報告書に加え、イランが4.5%レベルでウラン濃縮を継続しており、この値は核合意で規定された上限の3.67%を超えている、としています。
さらに、イランの濃縮ウラン備蓄量は、2,443キログラムにまで増加していると主張しました。
その一方で、IAEAのグロッシ事務局長は最近、イランの2か所の施設を査察する際に、イランとIAEAの査察官が「良好な協力」を行ったことを指摘していました。
2018年5月8日、トランプ米大統領は一方的に核合意からの離脱を発表しました。
イランは、米国が一方的に核合意から離脱した1年後の2019年5月8日、またヨーロッパが核合意からの米国の離脱による経済的影響を補填するために提案した解決策が不成功であったことが証明された後、核合意に規定された責務の一部の履行を停止すると発表しました。
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