イラン外相;「実際の戦闘でミサイルを実験した」
-
イランのセイイェド・アッバース・アラーグチー外相
アラーグチー・イラン外相が「我々はシオニスト政権イスラエルがわが国に仕掛けた12日間戦争から多くの経験を得て、実戦でミサイルをテストした」と語りました。
アラーグチー外相は、カタール国営衛星通信アルジャジーラとのインタビューで「イランはイスラエル側からのあらゆる敵対的行動を想定しており、いかなる事態にも備えている」と述べています。
【ParsToday国際】IRIB通信によりますと、アラーグチー外相は「我々は去る6月の12日間戦争で多くの経験を積み、実戦でミサイルをテストした。シオニスト政権が攻撃的な行動に出れば、深刻な結果を招くだろう」とコメントしました。
また「我々はあらゆるレベルで最も万全な準備を整えており、イスラエルは今後、いかなる戦争においても再び敗北を喫するだろう」とし、「イスラエルはイランの石油施設を標的にすることで、地域における戦火の輪の拡大を目論んだ。だが我々はイスラエルとの戦争を巧みに制御し、地域における戦争拡大を阻止した」と語っています。
さらに「シオニスト政権は、米国のゴーサインなしにはイランに対し好戦的になれなかったと思われ、イランを相手に開戦することもなかっただろう。ネタニヤフ・イスラエル首相は戦争犯罪者であり、真の敵はイスラエルであることが地域諸国に対し証明された」と述べました。
そして「我々はミサイル計画について交渉するつもりはなく、正気な人間なら(この状況で)軍縮を受け入れることはないだろう。ウラン濃縮の停止は不可能であり、戦争で奪えないものは政治で奪うこともできない」としました。続けて、「我々はアメリカと直接交渉する気はなく、間接的な交渉を通じての合意成立は可能だ」としています。
加えて、イランが自国の核開発計画を平和目的あると主張していることにも言及しました。
アラーグチー外相は最後に、対イラン制裁の再発動を可能にするスナップバック・システムに関して、「欧州諸国による核関連制裁発動メカニズム・スナップバックの発動は違法であり、対イラン制裁に関する国際的な見解の一致は存在していない。イランの最優先事項は近隣諸国との関係強化であり、一切の命令の押し付けを抜きにして西側諸国と対話する用意がある」と結びました。

