イラン外相、「ソレイマーニー司令官を殉教させた方法は、米大統領の屈辱と不運の顕れ」
イランのザリーフ外相は、米テロ軍の空爆によるソレイマーニー司令官の殉教に言及し、「この行動は、一人の戦場の男にこのように接することを余儀なくされたトランプ米大統領の屈辱と不運の極みを示すものである」と述べました。
ソレイマーニー司令官は昨年1月3日、イラクの政府関係者の公式な招待により同国を訪問した際、同行するイラクの民兵組織ハシャド・アルシャビのアルムハンディス副司令官や他8人と共に、バグダッド空港付近で米テロリスト軍の空爆を受け、殉教しました。
ソレイマーニー司令官とアルムハンディス副司令官は、西アジア地域でISISを初めとしたテロ組織や、タクフィール派集団と戦う傑出した人物とされていました。
ザリーフ外相は3日日曜夜、イラン国営放送第3チャンネルで放送されたソレイマーニー司令官の殉教一周忌を記念する特別番組で、「米国はソレイマーニー司令官を恐れ、彼を戦場での精鋭のエリートだ思っていた。事実、殉教したソレイマーニー司令官は、シリアとイエメンで米国を敗北させた天才であった」と述べました。
そして続けて、ソレイマーニー司令官は外交の場面で決して譲ることがなかったことを強調し、「ソレイマーニー司令官はテロリストとの戦いの英雄であっただけでなく、平和のための努力の英雄でもあった」と述べました。
さらに、ソレイマーニー司令官の個人的および人格的特徴について、「私は彼を一人の血、人々の名誉、そして紛争を終結させることが重要でと考える人物として捉えていた。私が追求した計画はいずれも、彼が考案、奨励したもので、彼は同時にそれらを追求、支援した」と述べました。
ザリーフ外相は、ソレイマーニー司令官がアフガニスタンにおける和平と復興推進のための国際会議であるドイツ・ボン会議の成功に重要な役割を果たしたと述べ、「サウジアラビアがイエメンで戦争を開始した時、イラン外務省はソレイマーニー司令官の助けを借りて停戦を提案した」と語りました。
そして、イエメンでの平和の確立に対するサウジアラビアの反対に言及し、「ケリー前米国務長官は、サウジアラビアのイエメンへの軍事侵攻の当初に、『サウジアラビアは3週間後には戦争に勝つと考えているが、この3週間がもう5年続いている』と発言した」と語りました。
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