イラン外相、「米は、核合意復帰前に自らの責務を履行すべき」
ザリーフ・イラン外相が、「核合意におけるアメリカの参加は、イランにとっての経済的利益がある場合にのみ有益となる」とし、「アメリカは核合意復帰前に自らの責務を履行すべきだ」と語りました。
ザリーフ外相は12日火曜に発表された、イランイスラム革命最高指導者ハーメネイー師著作出版管理事務所が運営する広報サイト「KHAMENEI.IR」とのインタビューにおいて、「制裁解除なしでのアメリカの核合意復帰は、アメリカのみの利益になってしまう」と述べています。
また、「アメリカは核合意離脱後に以前の制裁を再発動し、新しい名目で制裁をさらに厳しくした」とし、「イランの最優先事項は制裁の解除である。その後に、アメリカの核合意参加という問題が検討される」としました。
さらに、イランの石油輸出制限を撤廃する必要性を強調し、「イランの金融機関関係を当初の状態に戻し、イラン政府が様々な企業と結んでいた契約が実施されなければならない」としました。
続けて、イラン政府に「最大限の圧力」をかけようというアメリカの画策について触れ、「これまでに、7人の歴代アメリカ大統領がイランに圧力をかけようとしたが失敗した。全世界は今や、最大限の圧力政策が単なる不首尾ではなく、壊滅的な失敗だったと明言している」と語っています。
そして、「防衛力は、わが国として譲れないレッドラインだ」とし、西アジア地域に年間1,000億ドル以上の武器を販売している核合意の相手国には、イランに防衛力の放棄を命じる立場にはない」と述べています。
最後に、「欧米諸国は、かつて交渉され合意された一度交渉が終わり合意に至った問題の再交渉が行われないことを認識すべきだ」とし、「交渉のルールとは、そのようなものではない。彼らは過剰な要求の押し付け政策をやめる必要がある」と結びました。
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