イラン原子力庁長官、「核合意の行き詰まりが打開されつつある」
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イラン原子力庁のサーレヒー長官
イラン原子力庁のサーレヒー長官が、「核合意の行き詰まりが打開されつつある」とし、「核合意に関する協議は当初の軋轢から技術的な段階に入っており、この事は吉報をもたらすものだ」と語りました。
イルナー通信によりますと、サーレヒー長官は2日金曜、音声SNSクラブハウスでの協議において、「来週中にオーストリア・ウィーンにて技術的な範囲内での討論がなされることになっており、技術的な問題は、法的および政治的問題を基盤とする核合意の中心的な議題だ」と述べています。
また、「2日金曜に実施された核合意委員会の会合により、政治的・法的な下地が省みられることとなった」としました。
今回の核合意委員会は、ボレルEU外交安全保障上級代表に代わりエンリケ・モラ欧州対外活動庁事務次長が議長を務める中で実施されました。
なお、イラン側の代表団長はアラーグチー外務次官が務めています。
この会合で、参加者らはアメリカの核合意復帰の可能性や、この合意のすべての関係国による完全かつ効果的な合意実施の確信について話し合いました。
サーレヒー長官は続けて、「米国は、イランに圧力をかければかけるほど、同国がより強くなるだろう、という結論に至るべきであり、もしかして、この結論に達しているかもしれない」とし、「イランは地域における重要な鍵であり、地域の鍵を解錠したければ、鍵はイランだ」と述べています。
最後に、「我々は決して、核の権利を放棄してはならない」とし、「現在、20%の濃縮ウランの生産量は50kgに達している」と結びました。
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