イラン産原油増産の強調
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「イランは核合意後、原油の生産と輸出を2倍にしようとしている」
(last modified 2025-10-27T01:35:03+00:00 )
May 09, 2016 15:04 Asia/Tokyo
  • イラン産原油増産の強調

「イランは核合意後、原油の生産と輸出を2倍にしようとしている」

アミーンザーデ解説員

イランのザンゲネ石油大臣は8日日曜、イランの次期国会議員を前に、石油産業の拡大に関して、この戦略を強調すると共に、「現状では、日量100万バレルから200万バレルに増産しようとしている」と語りました。さらに、サウジアラビアの原油政策とそのイランの原油生産への影響について触れました。ザンゲネ大臣は、「我々は現在、サウジアラビアとの石油戦争に巻き込まれている」とし、「サウジアラビアも原油価格とその価格の下落、さらに石油売却に向けた市場獲得の問題で、イランに対し対抗措置をとった」と語りました。

イランは制裁前、400万バレル近い石油を生産してきました。サウジアラビアもそのとき、およそ900万バレルを生産していましたが、現在、この国は生産量を1000万バレルに増加しています。サウジアラビアは最近、2016年1月の生産量に基づく産油量の維持と題する計画を提示し、これに関してカタールのドーハで会合を開きました。

サウジアラビアの原油政策は、ドーハの会合を逸脱させました。なぜならこの計画の目的はイランに圧力をかけ、イランの産油量を2016年1月の100万バレルのままに維持させようとするものだったからです。こうした中、この産油量は、不公正な制裁によってイランの産油量が減少していた時代のものです。制裁が解除された今、イランがOPEC石油輸出国機構で以前割り当てられていた生産量を取り戻すことができない理由はありませんが、サウジアラビアは自らに設定された量より150万バレルも多く生産しており、それを安い価格で市場に提供しています。

明らかに、このサウジアラビアの政策の意味するところは、イランとの石油戦争です。このため、ザンゲネ大臣は、このサウジアラビアの政策に反対すると共に、「この問題を受け入れることは自己制裁に当たり、どんな状況にあってもそれを受け入れることはない。生産枠を必ず400万バレル以上に持っていく」と表明しました。

現在、長期にわたり石油大臣をつとめてきたサウジアラビアのヌアイミ石油大臣の辞任により、この国の石油政策は変わるのか、という疑問が提示されています。サウジアラビアはおよそ2年前、OPECで非建設的な競争政策を推し進め、需要を超える増産により、石油を市場に入れ、石油の国際価格に大きな打撃をもたらしました。サウジアラビアは実際、100ドルの価格の石油を消滅させたのです。現在、サウジアラビアは石油収入に激しく依存していることから、1000億ドル近い財政赤字といった大きな問題に直面しています。

SCIインターナショナル研究所の石油アナリストは、「イランは確実に、サウジアラビアにとって、アジア市場における脅威と見なされる」と語っています。また、「サウジアラビアが生産を減速させたいと考えているとは思えない」としています。

サウジアラビアによるこうした破壊的な競争は、この2年、国際市場における石油の価格を下落させ、ヌアイミ石油大臣を多くの問題に直面させました。ヌアイミ大臣は7日土曜に退任し、後任はサウジアラビアの国営石油会社サウジアラムコのファリハ社長がつとめることになりました。アナリストは、彼はヌアイミ氏の政策を追従するだろうとしていますが、たとえこの措置がこれまで以上に市場への供給過多につながったとしても、この2年の経験が示しているように、サウジアラビアは石油価格戦争での真の敗者となるでしょう。