イランで国内初の遠隔ロボット手術が実施
6月 23, 2021 20:42 Asia/Tokyo
イランの知識集約型企業スィーナー社のロボットを用いた国内初の遠隔ロボット手術が、犬1匹を対象に行われました。
イルナー通信によりますと、この遠隔ロボット手術は23日水曜、テヘランにあるイマームホメイニー病院のイラン人医師により実施されました。手術を受けたのは、7km離れたスィーナー専門病院にいる1匹の犬で、衛星通信5Gネットワークを通じての精管切除手術が無事行われました。
このロボットシステムは、イランの偉大な医師、アブーアリー・スィーナーから名前がつけられました。このようなロボットはアメリカでも「ダヴィンチ」が開発・設計されています。最先端遠隔手術システムによるロボットでの施術は、モニター1台とロボットアーム2本を使って行われます。
このロボットにはコンソールシステムが付属しており、施術者はその前に控えて2本のロボットアームを使って手術の管理や操作を行うことができます。その傍にはモニターがあり、施術者は手術の結果を目で見ることができます。手術の映像もロボット操作されており、ペダルを通じてそれをコントロールすることができます。手術装置から患者に加わる力は、手術が精確かつ高品質にできるように、計測可能となっています。
このロボットシステムを用いた手術では、問題のない体の部位に与える損害を減少させることができ、患者は出血や療養期間を最短・最少に抑えることができます。このシステムは腹部の外科手術に用いられ、世界では前立腺切除手術の分野で最も利用が普及しています。
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