イラン外務次官が、欧州対外行動庁事務次長と会談
イラン外務省のバーゲリー政治担当次官は、ベルギー・ブリュッセルにあるEU本部で、イランとの核合意の復活に向けた協議を仲介しているエンリケ・モラ主席調整官と会談しました。
IRIB通信によりますと、イランは、同国に対する圧制的で違法な制裁の完全な解除や通商経済関係の正常化を保障し、また合意の関係国にこれ以上責務不履行をさせないための協議を実施する決意だとされています。
バーゲリー次官とモラ調整官の今回の協議は、非公開の形で実施されました。
イランは、2015年に安保理常任理事の5か国にドイツを加えた5+1カ国グループとの間に、緊張緩和に向けた核合意を締結しました。
しかし、IAEA国際原子力機関がイランは合意内の全ての責務を完全に履行していると認めているのにもかかわらず、米政府は2018年、一方的にこの合意から離脱し、反イランの敵対的目標の一環として経済戦争を仕掛けるため、様々な口実をもちだして制裁を発動させました。
バイデン政権は、イランに対するこの「最大限の圧力」の失敗を認めているにもかかわらず核合意への復帰に必要な措置は行わず、事実上、トランプ前大統領の対イラン政策を踏襲しています。
バイデン大統領とその側近は、核合意の「より協力かつ長期間にするためのプラットフォーム」として、自国の復帰を利用しようと画策しています。
しかしイランは、アメリカ側が核合意に違反したことから、同国の合意復帰は制裁解除をともない、かつその責務履行が検証されるべきであると強調しています。
イラン以外の核合意参加国とアメリカとの間では、これまでに6回にわたり協議が実施されています。
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