イメージが語るイラン
北東部・北ホラーサーン州の泥レンガの町ベルギース
11月 20, 2021 16:12 Asia/Tokyo
イラン北東部・北ホラーサーン州エスフェラーイーン市内には、泥レンガの町として知られるベルギース旧跡があります。
ベルギースの町は、イラン国内最大の日干し煉瓦作りの町とされ、その総面積は180ヘクタール以上に及びます。
この歴史ある街には城砦のほか、その周辺の堀や塔、防塁、氷室、陶芸用の焼釜、市場、貯水池、隊商宿、大墓地などが存在します。
この町の城砦には、高さがおよそ11mある29本の塔が立っており、イラン国内最大の古代要塞の1つとされています。
文献史料によりますと、ベルギースの町はサーサーン朝時代の重要都市とされていた記録があり、また研究者らの間では、この城砦はイスラム暦31年にイスラム教徒により征服されたといわれています。
この町がアラブ民族に征服された際にベルギースと名づけられた理由は、ここには自然の美景が見られるからだったということです。
なお、サファヴィー朝時代およびナーデル・シャーの時代には、この城砦はアフガン人に攻撃され、破壊されました。
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