視点
イラン元外交官、「米の制裁解除で、イランは合意責務に戻る」
12月 01, 2021 15:31 Asia/Tokyo
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セイエド・ホセイン・ムーサヴィヤーン氏
イランの元外交官が、「米国が違法な諸制裁を核合意という枠内で解除すれば、イランは合意内の責務に戻るだろう」と述べました。
イランの元外交官で、かつてイラン核関係協議団の一員を務めていたセイエド・ホセイン・ムーサヴィヤーン氏は30日火曜、米CNBCテレビとのインタビューにおいて、「イランは今回のウィーン協議において厳しい立場を選択したか」という質問に対し、「イランが求めているのは、核合意の精緻で正しい、かつ完全な実施だ」と述べました。
国際問題の秀でた分析者であり、現在米プリンストン大学で研究・指導を行う同氏は、「イランの協議メンバーらは、核合意以上のものも以下のものも求めていない。米国、ロシア、中国、欧州諸国は、核合意の復活と完全実施を提案しているが、それこそまさにイランが言っていることだ」と指摘しました。
続けて、「米前政権は、一方的な核合意離脱に加えて、約1500のイランの法人・個人を制裁対象としたが、その半数は核とは関係ない制裁だった」と説明しました。
アメリカによる圧政的な対イラン制裁の解除に向けた協議は29日月曜、オーストリア・ウィーンで始まりました。
イラン協議団長であるバーゲリーキャニー外務次官によれば、今ラウンドの皮切りとなるイランと4+1か国の核合意合同委員会で諸制裁の解除は、同委員会の優先検討課題と位置づけられました。これに基づき、イラン国民に対する違法で圧政的な制裁の解除について調査する作業部会が業務を開始することになっています。
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