最高指導者、「西側はテロ対策に真剣ではない」
イランイスラム革命最高指導者のハーメネイー師が、インドの首相と会談し、西側はテロ対策に真剣ではない。アフガニスタンやイラク、シリアのテロの形成に関わっている」と語りました。
ハーメネイー師は、23日月曜夕方、インドのモディ首相との会談で、「遺憾にもイスラムと結び付けられているテロの問題は、イスラム教徒とイスラム諸国にゆだねられるべきだ」と強調しました。
ハーメネイー師は、「テロ対策には、アメリカなど西側の政策に従っていないイスラム諸国のグループが参加すべきだ。なぜならこれらの国はテロ対策に真剣に取り組もうという気はないからだ」と述べました。
さらに、「イランはテロ対策に真剣に取り組んでおり、それに対抗するために自らのあらゆる可能性を利用するだろう」と強調しました。
また、テロ組織が、勢力を誘致するために、各国のイスラム社会の一部の弱点や問題を利用していることについて触れ、「各国はこうした機会をテロリストから奪わなければならない」と強調しました。
ハーメネイー師はテロリズムを危険な伝染病であるとし、「すべての伝染病を抑制することができるように、テロリズムにも対抗し、それを抑制することができる」と述べました。
最高指導者は続けて、様々な分野での両国の協力について触れ、「石油と天然ガス」「テロ対策」「チャーバハール自由貿易区」をイランとインドの友好な協力の下地だとしました。
また、いわゆるテロ対策におけるアメリカを初めとする西側のどの連合にも加わらないとするインド政府の正しい政策について触れ、「真の、真剣なテロ対策は、イランとインドの協力の下地のひとつとなりうる」としました。
一方のインドのモディ首相もこの会談で、テロリズムの危険性とその真剣な対策の必要性についての最高指導者の表明を支持し、「残念ながら、一部の国はテロリズムをよいものと悪いものに分けており、テロ対策に関して話だけで終わっている」と語りました。
また、「イスラムは愛情の宗教であり、テロとのつながりは一切ない」とし、「インドは数年前、イスラム諸国が参加するテロ対策の国際会議の開催を提案したが、これは一部の西側諸国の反対に直面した」としました。
さらに、「テロ対策において真剣な国々は互いに寄り添い、緊密な協力関係を持つべきだ」と語りました。