ウィーン協議最新情勢;イ・英外相らが核合意復活交渉での両国の最終的な立場を確認
イランとイギリスの外相らが、核合意復活交渉における両国の最終的な立場の経過を確認しました。
イラン外務省の広報サイトが15日火曜、発表したところによりますと、アミールアブドッラーヒヤーン・イラン外相とトラス・英外相が電話会談を行い、オーストリア・ウィーンで進行中の核合意復活交渉のプロセスに関する両国の関係の最新状況を改めて振り返り、協議したということです。
アミールアブドッラーヒヤーン外相はこの電話会談で、ウィーン協議の慎重さを要する重要な段階が近づいていることを指摘し、イランと協議中の相手側の責任受容や真剣さの必要性を強調するとともに、協議がこの段階に達したことは何よりも、イラン側の率先した行動や論理的なアプローチによるものだとしました。
さらに、イランの合法的な要求への考慮の必要性や統一の取れた合意本文について、すべての関係国による集団的合意が必須であることを強調しています。
また、アフガニスタンに対するイランの原則的な立場を説明するとともに、同国での包括的政権の発足がきわめて重要であるとし、アフガン国民に対する国際社会の緊急支援の必要性を強調しました。
続けて、イエメンでの人道状況の悪化に触れ、「イギリスが、イエメンでの戦争や侵略の続行による人道上の大惨事を終結させるべく、自らの責務を履行するよう希望する」と述べています。
一方、トラス外相もウィーン協議におけるイギリスの立場を説明するとともに、イラン・英の間の関係発展によりこの両国の利益が確保されるとし、「近い将来、イギリスとしてイランに対する自らの借りたままの負債を返済できるよう希望する」と語りました。
アミールアブドッラーヒヤーン外相はさらに14日月曜、ボレルEU外務安全保障政策上級代表とも電話会談を行い、ウィーン協議におけるイラン代表団の真剣な努力に触れ、「イランとして、論理的・現実的な自らの譲れない一線を、決して断念することはない」と強調し、「あらゆる提案は、イランの合法的な要求や権利を考慮したものであるべきだ」としています。