駐イラク・イラン大使、「エルビル攻撃はイラクの主権でなくイスラエルスパイの拠点に向けたもの」
3月 15, 2022 17:57 Asia/Tokyo
イラクに駐在するマスジェディー・イラン大使が、「イラク・エルビルへの攻撃は、イラクの主権でなくイスラエルスパイの拠点に向けられたものだった」と強調しました。

イルナー通信によりますと、マスジェディー大使は、「わが国は、イラク政府およびその国民と主権を尊重している。先日のエルビルへのミサイル攻撃は、イラクの主権に対してではなく、シオニスト政権イスラエルと同政権諜報機関・モサドの拠点に向けたものだった」と述べました。
続けて、「彼らはイラク・クルド自治区にイスラエルのための拠点を設け、そこからイランの安全を脅かす活動が行われている」としました。
また、イランは自国の安全保障に関して妥協することはできないとし、「我々はクルド自治区の関係者に繰り返しこの点を指摘してきたが、この拠点はイランの安全に反する行動を起こし、わが国もそれに対する措置を取った」と説明しました。
イラン・イスラム革命防衛隊がイラク北部のエルビルにあるモサドへミサイル攻撃を行ったのに続き、各メディアは、クルド自治区内でモサドが存在することに関し調査委員会を立ち上げるよう要請されたと報じています。
13日日曜未明、エルビルにあるモサドの拠点2ヶ所に対してミサイル攻撃が行われました。
イラク情報筋は、この攻撃でイスラエル軍関係者9人が死亡し、さらに負傷者も数人出たと伝えています。
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