視点
イラン最高指導者のメッセージと新年のスローガンー「生産、知識ベース、雇用創出」
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イランイスラム革命最高指導者のアリー・ハーメネイー師
イランイスラム革命最高指導者のアリー・ハーメネイー師が、同国太陽暦の新年・1401年の幕開けに際し、今年を「生産、知識ベース、雇用創出」の年と命名しました。
ハーメネイー師は、昨年度すなわちイラン暦1400年の山場の1つとして、本格的なコロナ対策を挙げたうえで、昨年における数々の出来事のうちの1つである別の頂点を説明して、「複数の種類の有効なワクチン製造から人工衛星の打ち上げにいたるまでの、さまざまな科学技術分野において、多数の偉業が成し遂げられた」としています。
また、近年に特に生産という課題にフォーカスしている理由について語り、「生産は、経済問題の解消の鍵であり、かつ経済上の困難を切り抜ける主要な道である。その一方で、経済成長、雇用機会の増加、インフレの削減、国民1人当たりの収入の上昇、公共福祉の改善、そして国家の威信や自信の増大は、国民生産という名の万能薬の普及と隆盛にかかっており、これに依拠することで近年はプラスの効果を挙げている」と述べました。
続けて、「本年もこれまでどおり、私は生産という課題を強調する。もっとも、私が強調したいのは、生産の新たな層や様相、すなわち『知識ベース』かつ『雇用を創出する』生産である」としています。
イラン最高指導者が、インフレといった経済上の問題からの脱却および、国民1人あたりの収入の上昇や公共福祉の改善といった重要な目標の達成の鍵として、国内生産の問題を強調していることは、専門的で熟練した人材、鉱物資源、石油・天然ガスなどの膨大なエネルギー埋蔵量、これらの2つの加工利用、国内の多種多様で膨大なインフラの存在といった、生産の様々な分野におけるイランの可能性、技術的かつ専門的な知識、そして何より最も重要であるのは、特に戦略的なニーズの分野における外国への依存からの脱却、および自給自足の達成に向けた国民1人1人の決意や士気の存在に、意味を見出しているということです。
農業部門でも、イランは大規模で肥沃な土地や気候風土の多様性、さらには十分な労働力に恵まれていることから、注目に値する潜在的可能性を有しており、土地灌漑分野において統制のとれた大規模な計画が実施され、農業用地の最適条件での利用ができた場合には、小麦や大麦、穀類、採油種子、家畜飼料といった戦略的農産物へのイランのニーズを満たすのみならず、これらの農産物を国外に輸出できる可能性をももたらしうることになります。
ハーメネイー師が強調しているもう1つの課題は、国内生産が知識ベースおよび雇用創出という、2つの中軸にそったものであることです。人類の知識が驚くべき速度で急速に、質・量ともに増大している現代にあっては、農業や工業、エネルギーおよびそのほかの分野を含む全ての領域での生産において知識ベースであることに注目することは、特にナノ技術やコンピュータ技術、ES細胞、冶金、建設、微生物学、量子、平和目的での核技術、細胞遺伝学と遺伝学の知識といった先進技術分野での最新の知識・業績、そしてイランの若手専門家により達成された人間の知識の最新の成果を、国内生産の質・量の増大に活用していかなくてはならない、という意味なのです。
一方、失業問題が慢性的な問題の一つであることから、政府やイスラム共和制、イラン国民の行動の指標として国内生産を据えたことは、様々な生産部門における雇用創出によるこの問題の根源の解決への適切な助力に効果的に注目させているのです。このようにして、さまざまなイランの階層の人々の雇用により、若者の結婚などの他の社会的問題を解決するための基礎が打ち立てられるのです。

