イラン外相、「米は過剰な要求でなく、現実的にアプローチすべき」
(last modified Sat, 09 Apr 2022 06:00:18 GMT )
4月 09, 2022 15:00 Asia/Tokyo
  • アミールアブドッラーヒヤーン・イラン外相とセルビアのニコラ・セラコヴィッチ外相
    アミールアブドッラーヒヤーン・イラン外相とセルビアのニコラ・セラコヴィッチ外相

アミールアブドッラーヒヤーン・イラン外相が「わが国は核合意復活を目指すオーストリア・ウィーン協議において、良好でしっかりした恒久的な合意の成立を決意している。だが、アメリカは過剰な要求の押し付けや、協議の進行の妨害・減速となる代わりに、現実的なアプローチをもって行動すべきである」と語りました。

アミールアブドッラーヒヤーン外相は7日木曜、セルビアのニコラ・セラコヴィッチ外相と電話会談した際、ウィーン協議について、「中国、ロシア、欧州3カ国の英独仏は、合意成立に向けて建設的な立場を取っている」と述べています。

また、ウィーン協議においてボレルEU外務・安全保障政策上級代表、およびエンリケ・モラ欧州対外行動庁事務次長がプラスの役割を果たしている、との評価を下しました。

イラン制裁の解除を目指してのウィーン協議の第8ラウンドは、今年2月8日にウィーンで再開されましたが、同3月11日に再び小休止に入りました。

核合意に違反した側としてのアメリカが、依然として問題解決のための政治的な決定を下していない項目には、制裁対象者リスト一覧からの個人・法人の削除および各種の保証や確約があげられます。

アメリカは、協議の間にイラン国民に対する制裁を解除していないばかりか、先月30日には一部のイランの個人・団体に対する新たな制裁が、同国財務省によって発動されています。

アミールアブドッラーヒヤーン外相はまた、NATO北大西洋条約機構およびウクライナ戦争の動向にも触れ、「この危機の解消のための真の解決策は外交ルート、対話、戦争の続行や拡大の阻止である」としました。

一方、セラコビッチ外相も今回の電話会談で、ウィーン協議の結果について、この協議が可及的速やかに望ましい結果にいたるよう希望する、としています。

 


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