イラン政府報道官が英政府の非人道的計画に反発、「わが国は制裁下でアフガン移民受け入れ」
4月 17, 2022 17:20 Asia/Tokyo
イラン政府のバハードリージャフロミー報道官が、国内にいる難民を強制的にアフリカのルワンダへ移すというイギリスの計画に反発し、「わが国は、制裁下にあって国際的支援も受けないまま、アフガニスタンからの移民や難民を受け入れてきた」としました。
イギリス政府は、英仏海峡という危険なルートを使っての自国への違法な渡航・入国の増加に対処するため、難民をアフリカのルワンダに移送しようと計画しています。
イルナー通信によりますと、バハードリージャフロミー報道官は、16日土曜夜にツイッターに「イギリスは人権を主張しながら、難民をルワンダへ送ろうとしている。イランは、何年もの間制裁下にあって国際的に行われている支援も受けないままに、アフガニスタンからの移民や難民を受け入れてきた」と投稿しました。
一方、イラン外務省のハティーブザーデ報道官も15日金曜、国内の難民を強制的にルワンダへ移すというイギリス政府が発表した計画を、同国の国際的な約束や責任からの逃避だとして、「この強制移送は、難民条約の条文とその精神に反している」と述べました。
続けて、難民を物のように扱い、彼らに対し暴力を行使し侮辱的にふるまうことは、人としてのその存在価値を顧みない行為であるとし、「難民を追い出そうとするイギリス政府の計画の一方、同国や西側諸国は常に、数百万人の移民や難民の管理・調査を行うイランの努力を見ないようにしている」と指摘しました。
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