イラン最高指導者、「パレスチナ全域が抵抗の舞台と化し、敵たるシオニストとの妥協計画はすべて無効化」
(last modified Fri, 29 Apr 2022 15:24:00 GMT )
4月 30, 2022 00:24 Asia/Tokyo

イランイスラム革命最高指導者のアリー・ハーメネイー師が、「世界ゴッツの日」にちなんでのテレビ演説において、「パレスチナ全土が抵抗の舞台と化し、シオニストという敵と妥協し折り合う計画は全て無効となった」と語りました。

29日は、イスラム教徒が断食を行うラマザーン月の最終金曜日にあたり、「世界ゴッツの日」に制定されています。

この日は、イラン・イスラム共和国の建国者ホメイニー師の提唱により制定されたもので、当日は全世界のイスラム教徒やパレスチナ支持者らが、パレスチナを占領しているシオニスト政権イスラエルのアパルトヘイト政策への嫌悪を表明することになっています。

ハーメネイー師は29日、この日にちなんでテレビ演説を行い、パレスチナ全土への抵抗の舞台の拡大、これに対する占領政権およびその主たる支援者、すなわちアメリカの弱体化を、パレスチナ国民の利益となる、今後の異なった将来が控えていることの、非常に希望あふれる兆しだとしました。

また、近年におけるパレスチナの出来事を、シオニスト政権イスラエルと妥協する全計画の無効化を意味するものだとし、「抵抗軍の力をもってのみ、パレスチナ問題を筆頭とするイスラム世界の諸問題を解決できる」と述べています。

さらに、「今日、パレスチナや西アジア地域全体における『不屈の精神』は、『シオニストの不敗軍』に取って代わり、犯罪軍は自らの侵略という装飾を防衛に転換せざるを得なくなった」としました。

そして、「パレスチナ関連のいずれの計画も、その本来の主すなわちパレスチナ人抜きで、あるいは彼らの見解に反した形では実行できないものだ。これはすなわち、1993年のオスロ合意あるいは、二国家共存計画、アメリカ提唱の一方的な解決策としての『世紀の取引』、さらには最近の恥辱的な関係正常化のような、これまでの全ての合意が無効になったことを意味する」と語っています。

そして、イスラエルが息切れしながらも各種犯罪を続行していることに触れ、「ウクライナ問題でこれほど大騒ぎしている欧米諸国において人権擁護を主張する嘘つきどもは、パレスチナでのこれほど多くの犯罪を目の前に自らの口を封じており、抑圧されている人々を防衛せずに、流血をむさぼる狼を幇助してさえいる」と述べました。

続けて、人種差別主義的な西側諸国のこの欺瞞的な行動からの大きな教訓を、彼らへの一切の依存を回避することだとし、「抵抗の力によってのみ、パレスチナ問題を筆頭とするイスラム世界の諸問題を解決することができる」としています。

ハーメネイー師は最後に、「抵抗軍は、レバノンの占領された区域からシオニストの存在を駆逐し、またイラクからアメリカ勢を外部への追いやって、テロ組織ISISから救出するとともに、アメリカの陰謀に対抗するシリアの防衛者を助けた。そして、国際テロリズムと戦い、一方的に仕掛けれている戦争でイエメンの抵抗民を助け、神の恩恵によりシオニスト強奪者の存続に牙を向き、彼らを屈服させるとともに、全力を挙げて聖地ベイトルモガッダス・エルサレム(別名ゴッツ)やパレスチナの問題を、国際世論に対し日々クローズアップさせている」と結びました。

 


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