イラン・スウェーデン外相らが電話会談、「イラン人抑留者の早急の釈放を要求」
(last modified Thu, 05 May 2022 07:16:05 GMT )
May 05, 2022 16:16 Asia/Tokyo
  • アミールアブドッラーヒヤーン・イラン外相とスウェーデンのリンデ外相
    アミールアブドッラーヒヤーン・イラン外相とスウェーデンのリンデ外相

アミールアブドッラーヒヤーン・イラン外相が、スウェーデンのリンデ外相と会談し、現在裁判のため同国に抑留中のイラン人ハミード・ヌーリー氏の即時釈放を求めました。

ハミード・ヌーリー氏は2019年11月9日、スウェーデンへの入国時に同国の治安当局により身柄を拘束され、それ以来2年半近くにわたり抑留中です。

アミールアブドッラーヒヤーン外相は4日水曜、リンデ外相との電話会談で、スウェーデンでのヌーリー氏に対する裁判の実施に触れ、「イランは、ヌーリー氏の拘束・裁判手続きを違法だとみなしており、同氏の即時釈放を要求する」と語りました。

また、「イラン国民に対してはもちろん、旧バース党時代にはイラク国民に対しても甚大な犯罪歴のある反イランテロ組織・MKOモナーフェギンが、スウェーデン国内でのイラン国籍者の裁判に対する世論操作を操っているのは、誠に遺憾である」と述べています。

イラン司法府人権本部のガリーブアーバーディ書記は、スウェーデンにおけるヌーリー氏の政治犯としての抑留の継続や、事実無根の被疑事実による検察側の起訴、終身禁固刑の請求を違法かつ見せしめ的な措置で不公正だとし、さらに司法の公正性や人権の原則への違反だとしました。

これに先立ち、ヌーリー氏の政治的拘束が続けられていることを受けてテヘラン駐在のスウェーデン大使がイラン外務省に呼び出され、イラン側からの強い抗議が通告されています。

イラン外務省西ヨーロッパ局長・外相補佐官は、今回のスウェーデン大使召喚において、ヌーリー氏の拘束や裁判手続きを完全に違法なものだとするとともに、反イランテロ組織MKOモナーフェギンによる偽りの吹き込みや企みの影響によるものだとし、同組織による反イラン的な世論操作を強く非難しました。

MKOは1979年のイラン・イスラム革命の当初から現在まで、数々のテロ作戦において1万7000人以上のイラン市民をテロ暗殺しています。

 


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