イラン最高指導者、「国内の能力により制裁を無効化」
(last modified Tue, 31 May 2022 05:59:53 GMT )
May 31, 2022 14:59 Asia/Tokyo
  • イラン最高指導者
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イランイスラム革命最高指導者のハーメネイー師が、制裁は諸国に対し大国が使う武器だとして、「自国内の能力に目を向けることは、制裁という武器を無効化させる」と強調しました。

ハーメネイー師は30日月曜、タジキスタンのエモマリ・ラフモン大統領および同行の高等使節団との会談において、「イランは制裁下であるにもかかわらず、さまざまな分野で良い進歩を見せてきた。もし制裁がなかったら、このような進歩はなかっただろう。それは、制裁は我々が自国内の能力や可能性に依拠するきっかけとなったからだ」と指摘しています。

続けて、「イランとタジキスタンは、アフガニスタンについて共通の懸念を持っており、同国でのテロの拡大やタクフィール主義組織の増長を危ぶんでいる。現在アフガニスタンで国政に携わっている諸兄は、包括的政府の発足によってあらゆる勢力から人員を起用していく必要がある」と述べました。

また、最近行われたイラン軍のバーゲリー統合参謀本部議長のタジキスタン訪問と、イランが開発した無人機の生産工場が同国で開設されたことに言及し、「このような協力は非常に重要である。今日無人機は、諸国の安全保障において重要な要素となっている」と説明しました。

ラフモン大統領も、イラン訪問および、イスラム革命最高指導者との会談の実現に喜びを示し、「通商、経済、産業などのさまざまな分野で良い協議が行えた。署名された協定により、両国の関係のさらなる拡大が期待される」と述べました。

一方、特にアフガニスタンやテロの拡大をめぐる安全保障上の懸念が両国の重要な問題になっているとして、「私たちは、アフガニスタンにおける平和と安定、そして全民族が参加しての統治を求めている。イランとタジキスタンの安全面での協力が増えることで、数々の懸念が払拭されることを望む」としました。

 


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