イラン国内核施設に設置された、保障措置外のIAEAカメラの一部が作動停止
6月 08, 2022 19:55 Asia/Tokyo
イラン原子力庁が、同国内の核施設に設置されている、保障措置外のIAEA国際原子力機関の監視カメラ複数台の作動を停止したことを明らかにしました。
ラファエル・グロッシIAEA事務局長は先日、IAEA理事会の傍らで、イランの未申告施設3カ所で核物質が発見されたことに関するイラン側の説明は納得のいくものでないという主張を繰り返しながら、「この件における保障措置の問題が残されている」と述べました。
また、「この問題がはっきりするまで、イランとの協議は必ず続ける必要がある。他に問題を透明化するための方法はない」としています。
イルナー通信によりますと、イラン原子力庁は声明を発表し、「わが国はこれまで、IAEAと大規模な協力を行ってきた。だが、残念ながらIAEAはこれらの協力がイランの善意によるものだったことに留意せず、これらの協力に謝意を示さなかったのみならず、ある意味でこれをイランの義務とまで解釈していた」と表明しました。
この声明ではまた、「このため、保障措置外とされるIAEAの監視カメラの作動を8日水曜に停止することが決定された」となっています。
さらに、「もっとも、イラン国内の核施設に設置されているIAEAの監視カメラのうち、80%以上が保障措置の枠内のもので、これらについては従来どおり作動が継続される」としています。
タグ