イランは低温プラズマ技術保有国の1つ・国内最大の創傷治療クリニックが中部イスファハーンに開設
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中部イスファハーンにプラズマ技術ベースの創傷治療専門クリニックが開設
イラン原子力庁長官が、イランの低温プラズマ技術が慢性創傷に有効な治療法だとの見解を示しました。
イランは高度な冷プラズマ技術の国産化により、慢性創傷治療において大きな一歩を踏み出しました。プラズマは、糖尿病性創傷、感染症、褥瘡など、あらゆる種類の創傷治療に用いられる新しい治療法です。この治療法はイオン化ガスを使用し、熱を発生させないため創傷の治癒を迅速化します。抗菌作用を持つ低温プラズマは細菌や病原体を殺菌し、組織の修復プロセスを刺激して治癒プロセスを促進します。
【ParsTodayイラン】イルナー通信によりますと、イラン原子力庁のモハンマド・エスラーミー長官は4日月曜、同国中部イスファハーン州にあるファーラービー医療センターへの低温プラズマ装置の搬入に際し、「我が国の核科学者の努力によって実現された低温プラズマ技術は、慢性創傷の効果的な治療法と考えられている」と語りました。
また「この技術はイラン国内の9つの病院で利用可能であり、そのうち4つの病院ではすでに正式に運用が開始されている」と述べています。エスラーミー長官によれば、この技術を導入した5つの病院の創傷治療科も、まもなく正式に稼働が開始される予定です。
エスラーミー長官はまた、「低温プラズマ技術により、慢性創傷患者の合併症が大幅に軽減される」としました。
さらに「この技術は世界でも限られた数の国でしか利用できず、イランの科学者らが研究と多大な努力を通じてこの知識を国産化した」と述べ、「この技術は、誰かがこの学術を破壊できるような輸入品ではない」とコメントしています。
そして最後に「当庁の支援により、イラン最大の創傷治療クリニックが今後2か月以内にイスファハーンに開設され、患者の受け入れ・医療サービス提供が始まる予定だ」と結びました。