IAEA定例理事会の開幕
IAEA国際原子力機関の定例理事会が、6日月曜朝、オーストリアのウィーンで開幕しました。
IRIBマッキー解説員
この会議の議題のひとつは、核合意に基づくイランの平和的な核活動に関する問題となっています。イランと6カ国の核合意は、国連安保理決議2231として採択され、イランの平和的核活動は、一定期間の一部の制限を自発的に受け入れることで、正式に認められました。IAEAの天野事務局長は、今回の定例理事会の開幕にあたって演説し、「イランは安保理決議2231や関連する複数の決議に基づき、核合意の取り決めを履行している」と強調しました。さらに、「核合意の実施への監視は始まったばかりであり、この流れを続けるには、すべての関係国が取り決めを守る必要がある」と述べました。
イランと6カ国の合意に基づき、イラン核問題は安保理の案件から外され、制裁が解除され、IAEAは、専門的な機関として、国際的な法規と責務にしたがってこの問題を担当しています。
イランは、6カ国との核合意における取り決めのすべてを履行していますが、この合意に関わるアメリカは、取り決めを履行しておらず、大統領選挙の候補者たちでさえ、この合意の不履行について語っています。アメリカ政府は、自分たちが取り決めを履行していないにも拘わらず、イランと6カ国の核合意を政治的に利用しようとしています。アメリカ政府は、核合意を、核兵器不拡散における自分たちの成果の一つであるように吹聴しています。しかし、イランの核活動は初めから平和目的であり、イランは6カ国との協議を受け入れ、合意書に署名することで、この活動を軍事目的だとするアメリカのプロパガンダが、事実に反することを証明しようとしています。
イランと6カ国の核合意の中で、イランに幾つかの制限が設けられましたが、イランの平和的な核活動のすべての基盤は残っており、数年後には、2万メガワットの発電を実現するための平和的核活動が継続されることになります。
核の脅威が世界を脅かしているとすれば、それはアメリカをはじめとする核兵器保有国によるものです。アメリカは、第5世代核兵器の製造を進めています。
アメリカは、ミサイルに搭載可能な核弾頭7650個を保有しており、これまで、1054回の核実験を行ってきました。技術の進歩により、その他の核実験もシミュレーションされ、新たな核兵器の破壊力が試されています。
世界を脅かす核の脅威は、アメリカやアメリカのシンクタンが主張する北朝鮮やパキスタンだけではありません。アメリカのバーンズ元国務副長官が理事長を務めるカーネギー国際平和財団は、世界の核の脅威に関する会合で、アメリカが直面する核の脅威について話し合いました。この会議では、核合意におけるアメリカ政府の業績が説明されると共に、核兵器不拡散に関するアメリカの問題について意見が述べられました。しかし、中東で唯一、核兵器を保有するシオニスト政権イスラエルについては言及されませんでした。アメリカ政府は、人権やテロと同じように、核兵器不拡散の問題も道具として利用しています。アメリカ政府は、自国と、シオニスト政権イスラエルをはじめとする同盟国だけが、核兵器を保有し続け、軍事的に優位に立つことを望んでいるのです。