福島・大熊町の帰宅困難地域で、11年続いた避難指示が解除
6月 30, 2022 19:03 Asia/Tokyo
東京電力福島第一原発が立地する福島県大熊町の一部で30日木曜午前9時、11年続いた避難指示が解除されました。
NHKなど、日本の報道各社や地元メディアによりますと、避難指示が解除されたのは、大熊町の特定復興再生拠点区域(復興拠点)です。
帰還困難区域で住民の帰還を可能にする解除は葛尾村に続き2例目で、福島第一原発が立地する自治体では初めてとなります。
この解除地域で住民登録を行っていたのは2233世帯の5888人で、帰還に向けた「準備宿泊」を行っているのは18世帯49人だとなっています。
大熊町によりますと、町の半分の面積が帰宅困難区域となったままで避難指示が続いており、住民の帰還と今後のまちづくりが課題だということです。
大熊町は、5年後をめどに解除地域の居住者を2600人に増やし、町全体の人口を4000人にする目標を掲げています。
なお、大熊長の吉田淳町長はこれについて、「ゴールではなく、まさにスタートラインに立った。これからが大変だなという率直な感じがする」とコメントしています。