日米財務相会談が実施、為替相場の大幅変動めぐる適切な協力で一致
(last modified Tue, 12 Jul 2022 10:51:46 GMT )
7月 12, 2022 19:51 Asia/Tokyo

日本を訪れているアメリカのイエレン財務長官と鈴木財務大臣との会談が行われ、両者は為替相場の大幅変動に適切に協力することで一致しました。

イエレン米財務長官は12日火曜、東京都内で鈴木俊一財務相と会談し、両者は為替相場の大幅変動はリスクをもたらすとの点で一致し、適切に協議・協力することを約束しました。

両財務相は会談後に発表した共同声明で、「ロシアの侵略による経済的な影響が為替相場の変動を高めており、これは、経済および金融の安定に対して悪影響を与え得る」と指摘しています。

さらに、「われわれは、G7・主要7カ国およびG20(20カ国・地域)の取り決めに沿って、引き続き、為替市場に関して緊密に協議し、為替の問題について適切に協力する」と表明しました。 

両者はまた、先月開催された主要7カ国首脳会議・G7サミットの共同声明でロシア産石油輸出への価格上限の設定を検討するとした合意内容を歓迎するとしています。

鈴木財務相は会談終了後、記者団に対し、為替については「私の方から日本の今の状況、立場を説明し、理解いただいた」とコメントしました。

財務省幹部は、「ウクライナにおけるロシアの特殊軍事作戦が引き金となり、エネルギーや食糧を起点としたインフレが加速した結果、金融政策運営の難しさが増したと指摘。為替市場を動かす一因となっており、多くの国に多大な悪影響を与えている」との見解を示しています。

 


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