「鑑真像」除幕式が東京・上野公園にて実施
7月 23, 2022 15:49 Asia/Tokyo
「鑑真像」除幕式が、東京・上野恩賜公園にて今月20日、小池都知事の参加により実施されました。
上野公園で今月20日、彫刻家として国際的に評価される中国美術館の呉為山館長が手掛けた作品の「鑑真銅像」の除幕式が行われました。
この式典では、孔鉉佑在日中国大使、小池都知事、三宅伸吾外務大臣政務官らがともに銅像の除幕を行っています。
孔大使は式典での挨拶で、「鑑真和上は中日文化交流の歴史の先駆者であり、両国の長い友好交流の歴史のシンボルでもある。両国の国交正常化50年に際して『鑑真銅像』が上野公園に末永く屹立(きつりつ)することになったことは、重要な意義を持つ」と述べました。
また小池都知事は「世界的に著名な芸術家である呉為山氏が制作したこの鑑真像を、東京都に寄贈くださることに感謝申し上げる。鑑真和上は、日中友好の歴史上、極めて重要な人物であり、日本に与えた影響は計り知れない。今年は、日中国交正常化50周年の年である。この像の設置が、両国の友好の一助になるものと期待している」と語っています。
「鑑真銅像」は台座部分を含めて高さ280センチの真鍮で作られた像で、上野恩賜公園の不忍池のほとりに恒久的に設置されました。
中国唐代の高僧・鑑真和上は1200年以上も前に日本への渡航を試み、5回にわたる失敗などの苦難を乗り越え、6回目となる西暦735年にようやく渡日を果たしました。
鑑真和上は日本で仏教を広め、さらに唐招提寺の建立に尽力したほか、唐の文化を日本に普及させ、日本の医学、建築、芸術などの発展に大きく貢献しました。
鑑真和上は今なお、日中両国民の間で両国の友好を促進した人物として敬愛されています。
タグ