山上容疑者の母、「統一教会に申し訳ない」 脱カルトの難しさ浮き彫りに
7月 24, 2022 19:13 Asia/Tokyo
安倍晋三元首相が殺害された事件で、逮捕された山上徹也容疑者の母親が、検察の調べに対し、「統一教会を批判にさらして迷惑をかけてしまい、申し訳ない」などと述べていることがわかりました。
これはNHKが山上容疑者の親族に取材して明らかになったものです。
検察の聞き取りに立ち会った親族によると、聞き取りはこれまでに2回行われ、母親は質問を受けてから答え始めるまでに10分以上かかることもあったということです。
また、事件前には、母親が「死んだ夫の霊がさまよっていて、献金すればしかるべき所におさまる」などと話し、さらなる献金をめぐって山上容疑者とトラブルになっていたことも明かしました。
山上容疑者の母親は、統一教会への多額の献金がもとで2002年に自己破産したと伝えられています。そして、そのことが山上容疑者が統一教会および同団体と関連のあった安倍晋三氏に恨みを抱く原因となったとみられています。
SNS上では、今回の母親の発言に対し、ここまでの事態に至ってなおも統一教会への信仰から抜け出せないことに驚きの声があがるとともに、カルト集団から抜け出すことの難しさを指摘する投稿も見られます。