8月 18, 2022 16:09 Asia/Tokyo

チョウのモチーフで知られる日本の国際的ファッションデザイナーの草分け的存在で、文化勲章受章者の森英恵(もり・はなえ)さんが今月11日、東京都内の自宅で老衰のため死去しました。96歳でした。

日本の報道各社によりますと、森さんは島根県出身で東京女子大を卒業しました。

結婚後に洋裁を学び、1951年に東京・新宿で洋裁店「ひよしや」を開き、「太陽の季節」「狂った果実」など数百本もの映画衣装を手掛けました。

1965年には、米ニューヨークで初のコレクションを発表し海外進出し、後にトレードマークとなる、美しく羽ばたくチョウのモチーフで注目されました。

その後1977年、フランス・パリのオートクチュール(高級注文服)組合に東洋人として初めて加入を認められています。

森さんは70年代から約30年間にわたり、パリで新作を発表する一方、生活雑貨などのデザイン契約も多数結び、ブランドは広く一般家庭に浸透していました。

また、皇后雅子さまのご成婚時にローブデコルテを手掛けたことでも知られるほか、バルセロナ五輪の日本選手団ユニホームや日本航空客室乗務員の制服など、数多くの制服や舞台衣装をデザインするなど、日本のファッションを牽引(けんいん)し続けてきました。

森さんは、1996年に服飾デザイナー初の文化勲章、2002年に仏レジオン・ドヌール勲章オフィシエを受章したほか、高松宮殿下記念世界文化賞を主催する公益財団法人日本美術協会の副会長を務めていました。

 


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