沖縄県が、大浦湾サンゴ移植申請をまたもや不許可に
9月 05, 2022 20:38 Asia/Tokyo
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アメリカ軍普天間基地
アメリカ軍普天間基地の移設工事をめぐり、沖縄防衛局がことし7月サンゴおよそ8万4000群体を移植する許可を求めたことについて、県は5日「必要性が認められない」などとして不許可としました。
NHKによりますと、県の不許可判断は、ことし2月に続き3度目となります。
普天間基地の移設工事が進む名護市辺野古沖の埋め立て予定区域やその周辺では、およそ12万3000群体のサンゴが生息していることが確認されていますが、このうち軟弱地盤が見つかった大浦湾側に生息するおよそ8万4000群体について、沖縄防衛局はことし7月、移植許可を求める申請を県に行っていました。
これについて県は4日「軟弱地盤の改良工事を行うための設計変更申請が不承認で、工事を適法に実施する法的地位をいまだ取得していない。工事を実施することが不可能な状況での申請は必要性が認められない」などとして、申請を不許可としました。
今後は、国がどのような対応を取るのか注目されています。
沖縄防衛局は、「申請は、これまで沖縄県から許可を得た事例や環境監視等委員会の指導・助言を踏まえた内容になっていると考えている。今後、内容を精査の上、適切に対応してまいります」とコメントしています。
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