松野官房長官、「北方領土でのロシア軍事演習は遺憾」
9月 05, 2022 20:40 Asia/Tokyo
松野官房長官が5日の定例会見で、日本政府の一貫した抗議にもかかわらず、ロシアが北方領土(ロシア名:南クリル諸島)で軍事演習を続けていることについて遺憾の意を示しました。
ロシア国防省は3日、軍事演習「ボストーク2022」の一環で、北方領土の国後島(ロシア名:クナシル島)および択捉島(同:イトゥルップ島)で敵の上陸を阻止する訓練を実施したと発表しました。
松野官房長官は、日本政府としての受け止めや対応についてコメントを求められ、「我が国の抗議にもかかわらず、北方領土においてロシアによる軍事演習が実施されたことは極めて遺憾だ」と述べ、その上で、今後は演習全体の状況について注視していくとしました。
また、演習の一環として3日、ロシアと中国の艦艇計6隻は射撃を実施しました。この海域は日本の航行警報海域であり、かつEEZ(排他的経済水域)の外側で、これらの艦艇は宗谷海峡を東進しました。
これについて、松野官房長官は「引き続きこれらの艦艇の動きを重大な関心を持って注視し、我が国周辺海域における警戒監視活動等に万全を期す」との考えを示しました。
日本政府は7月末、ロシア連邦に対し、軍事演習「ボストーク」の一環として行われる、北方領土での演習実施を断念するよう要求していました。
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