日韓国防次官が6年ぶり会談、防衛協力再開に向けた努力で一致
(last modified Wed, 07 Sep 2022 09:02:19 GMT )
9月 07, 2022 18:02 Asia/Tokyo
  • 日本防衛省の岡真臣・防衛審議官と韓国のシン・ボムチョル国防次官
    日本防衛省の岡真臣・防衛審議官と韓国のシン・ボムチョル国防次官

日本防衛省の岡真臣・防衛審議官と韓国のシン・ボムチョル国防次官が、ソウルで開催中の多国間会議SDD・ソウル安保対話を機に会談しました。

韓国ヨンハプ通信が、ソウルから報じたところによりますと、両者は7日水曜、地域の安全保障問題をはじめ、韓国軍の日本哨戒機への対応や日本の国際観艦式招待などの懸案を話し合いました。

この会談では、両国の防衛交流が途絶えるきっかけとなった2018年の哨戒機事件が取り上げられ、両国は、この問題を解決し、防衛交流の再開など関係改善に向け努力し実務者レベルでの協議を続けていくことで合意しました。

哨戒機事件は18年12月20日、韓国海軍の艦艇が朝鮮半島東の東海で遭難した北朝鮮漁船を捜索していた際に発生し、これをめぐる双方の主張が真っ向から対立した問題で、このことに端を発して、両国関係は急速に冷え込みました。

また、GSOMIA日韓軍事情報包括保護協定の正常化についてはこの席では取り上げられなかった模様です。

さらに、今年11月に開かれる海上自衛隊の創設70年を記念する国際観艦式に日本政府が韓国の海軍を招待したことについて、シン次官は、「参加を検討している」という立場を改めて伝えたということです。

しかし日本の海上自衛隊旗には軍国主義の象徴とされる「旭日旗」が使われていることが問題視されており、韓国国内では観艦式への参加を巡って批判の声があがっています。

日韓国防次官の対面会談は2016年9月以来6年ぶりのことで、今回の会談が、今後、韓日の防衛交流が再開されるきっかけとなるか注目されます。

 


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