独サッカー解説者が、W杯日本代表に差別的言動
12月 08, 2022 01:37 Asia/Tokyo
ドイツのサッカー番組で解説者がW杯日本代表について差別的言動をした動画が拡散し、SNS上で批判が殺到しています。
今月2日のW杯日本対スペイン戦後、ドイツのニュースサイト「WELT」は、同国の元サッカー選手で解説者のジミー・ハートウィグ氏を迎えて番組を配信しました。
この中でハートウィグ氏は、先月23日の日本対ドイツ戦を振り返る文脈で、「チンチャンチョン」などと東アジア系を揶揄する発言をしました。
番組がWELTのYouTubeチャンネルにアップロードされると、SNS上で日本人ユーザーの間を中心に拡散し、批判が噴出しました。
こうした声を受け、WELTは5日付で動画を削除。ハートウィグ氏も6日、自身のインスタグラムで謝罪しました。
今回の一件で、ツイッター上では日本人ユーザーから批判の声が数多く上がりました。
特にW杯ドイツ代表は日本戦の試合開始前、性的少数者への連帯を訴える腕章の着用をFIFAから禁止されたことに抗議し、選手らが口を手で押さえるパフォーマンスをしました。このことを引き合いに、「パフォーマンスの前に、自分の国の差別をどうにかしろ」などという投稿も見られました。
ドイツ代表は今回のW杯で、2大会連続となるグループリーグ敗退を喫し、サッカーファンからは「パフォーマンスにとらわれてサッカーに集中していないから負けた」などの指摘も相次いでいます。
英メディア「90min」は、ドイツ代表が日本戦の前日に意思表示をめぐって議論し、チーム内で意見が割れていたと報じています。