12月 13, 2022 16:56 Asia/Tokyo

日本の陸上自衛隊とアメリカ太平洋陸軍、フィリピン陸軍のトップがインド太平洋地域の安定に向け、中国を念頭に置いた3か国での連携強化の意向を示しました。

NHKによりますと、東京都と埼玉県にまたがる朝霞駐屯地で今月11日、陸上自衛隊とアメリカ太平洋陸軍、それにフィリピン陸軍のトップが初めて懇談を行ったあと、共同で会見しました。

この中で吉田陸上幕僚長は、「3か国の関係を強化することは、力による一方的な現状変更を認めず、法の支配に基づく国際秩序を維持するためのさらに大きな力になる」と述べています。

また、アメリカ太平洋陸軍のフリン司令官は、「安全保障環境を考えると、多国間の訓練と準備が必要だ」と述べたほか、フィリピン陸軍のブラウナー司令官は、「直面する挑戦や課題に対処するために、さらに協力を深めていく」と述べ、インド太平洋地域で台頭する中国を念頭に3か国での連携を強めていく考えを示しました。

日本とフィリピンは、去る4月に外務・防衛の閣僚協議を初めて行ったほか、今月6日には航空自衛隊の戦闘機を戦後初めてフィリピンに派遣するなど防衛協力の強化を進めています。

また陸上自衛隊とアメリカ軍は、各地の駐屯地で離島の防衛などを想定した大規模な指揮所演習を行っていて、演習の一部をフィリピン軍の幹部が視察しています。

一方、中国は同国周辺でのこうした動向を厳しく監視しています。

中国は「1つの中国」の原則にのっとり、特に台湾の分離独立の扇動や、他国の政府高官の台湾訪問など、中国の国家主権や領土保全にとって脅威となると思われる動きの全てに神経を尖らせていま。

 


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