特定秘密を漏洩した海自隊員が懲戒免職に
12月 26, 2022 19:39 Asia/Tokyo
防衛省が26日付けで、 「特定秘密」を漏洩した海上自衛隊の井上高志・1等海佐(54)を懲戒免職処分に処したと明らかにしました。
防衛省は、漏洩に関して情報提供を受け、自衛隊の捜査機関である警務隊に捜査させていましたが、その結果、井上1等海佐がおととし、日本周辺の情勢に関して収集した情報などの「特定秘密」を漏らしていたことが判明しました。
「特定秘密」とは、安全保障に関わる機密情報で、日本政府が特定秘密保護法に基づいて指定していますが、今までに漏えいの事実が明らかになったことはありませんでした。
井上1等海佐は、この情報収集を元上司の海上自衛隊OBの要求に応じて行っており、OB自身は情法提供を求めた理由について講演会での利用するためと説明しているということで、OBからのさらなる情報漏洩は確認されていません。
警務隊は「特定秘密保護法」違反の疑いなどで、井上1等海佐を横浜地検に書類送検しました。