日本での参院選期日前投票のスタート
日本で、参議院選挙の期日前投票が、23日木曜から始まりました。期日前投票は、投票日の前日まで行われます。
日本の参議院議員は選挙によって選ばれます。参議院には衆議院と異なり、解散がなく、任期は6年と定められていて、3年後とに定数の半数が入れ替わるよう、選挙が行われます。議員の数は242人で、被選挙権は、30歳以上の日本国民とされています。
日本では、通常、法案はまず、衆議院で審議され、その後、参議院へと送られ、参議院でも可決した場合に法律として成立します。
また、参議院には、内閣信任決議・不信任決議を行う権限はありません。法案や予算案の作成、条約の承認、内閣総理大臣の指名では、衆議院の決定が優先されます。ではなぜ、安倍首相は、今回の参議院選挙を重視しているのでしょうか?安倍首相は、今回の選挙で、与党の過半数61議席の獲得を目標にしています。もし与党が過半数を獲得すれば、安倍首相は政策を進めやすくなるでしょう。参議院選挙後の安倍首相の最初の措置は、憲法改正のための準備となるでしょう。憲法改正を発議するためにも、衆参両院で3分の2以上の勢力を確保する必要があります。
安倍首相にとって、現在重要なのは、この参議院での3分の2以上の議席の確保です。安倍首相に批判的な立場の人々は、それが実現すれば、安倍首相は国会での独裁を進めることになり、そうなった場合、国民の要求はほとんど注目されなくなるとしています。
ただし、憲法は安倍首相が改正するのではありません。それを改正するのは国民です。日本には民主主義が存在し、もし日本国民が、特に日本とアメリカの関係における政策の根本的な変更を望めば、その決定権は国民にあるのです。