日米やタイなど7カ国が多国間訓練実施へ、宇宙攻撃対処で
2月 15, 2023 16:03 Asia/Tokyo
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日米やタイなど7カ国が多国間訓練実施へ
日本やアメリカ、タイなど7カ国が、今月末から来月はじめにかけて宇宙攻撃への対処を目的とした多国間訓練を実施する見通しです。
産経新聞によりますと、日本の防衛省統合幕僚監部は14日火曜、米、タイ両軍や自衛隊などが毎年度実施しているアジア最大級の多国間共同訓練「コブラ・ゴールド」を、タイ国内を中心に今月28日から3月10日までフルスケールで行うと発表しました。
正式参加国は、日米とタイ、韓国、インドネシア、マレーシア、シンガポールの7カ国です。
注目すべきは、このほかに一部の訓練に限った「限定参加国」として中国とインド、オーストラリアが加わることです。
日本防衛省・自衛隊からは約130人が参加し、航空自衛隊のC130H輸送機1機を投入します。
日本としては、米国やタイとの防衛協力を強化するとともに、ASEAN東南アジア諸国連合加盟国と連携する姿勢を示す狙いがあります。
今回の訓練では、ラヨーン県にあるタイ海軍航空基地で行われ、宇宙分野の防衛力強化の重要性が高まっている状況を踏まえ、宇宙領域に絡む攻撃への対処訓練が初めて取り入れられます。
さらに架空の国からの人工衛星攻撃などを想定し、重要インフラや衛星利用測位システム(GPS)を複数国が連携して防護する手順を確認する見通しです。
なお、昨年度までと同様、在外邦人保護や人道支援・災害救援活動、サイバー攻撃対処の訓練も実施する予定です。
軍事演習「コブラゴールド」は、1982年から米軍とタイ軍の共催で毎年行われてきた多国間の合同軍事演習ですが、コロナ禍により規模が縮小されていました。
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