日本のH3ロケット、打ち上げ成功せず
2月 19, 2023 19:10 Asia/Tokyo
種子島宇宙センターで17日金曜に打ち上げられる予定だったH3初号機が、補助ロケットが着火せずに打ち上げを中止しました。
H3は、打ち上げコストを現在のH2Aの半分のおよそ50億円に減らすことを目指した日本の新たな主力ロケットであり、度重なるエンジン開発中のトラブルを経て、当初の計画から2年遅れての打ち上げを行うところでした。
JAXA宇宙航空研究開発機構は17日、予定時刻に打ち上げられなかったH3初号機について記者会見を開きました。
JAXAの岡田匡史プロジェクトマネジャーは今回の件について、「1段エンジン(LE9)周辺の機器が何らかの異常を検知し、固体ロケットブースターの着火信号を送らなかった。原因は究明中」と説明しました。
また、予想しなかった異常の発生による中止だとしながら、「失敗とは考えていない」とも述べました。
そして、初号機の機体やLE9、固体ロケットブースター自体に問題はないとし、原因究明と点検をした上で予備期間の3月10日までの発射を目指すとしました。
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