2月 23, 2023 20:14 Asia/Tokyo
  • 六ヶ所村再処理工場
    六ヶ所村再処理工場

先月、青森県六ヶ所村にある使用済み核燃料の再処理工場で、IAEA・国際原子力機関の監視対象になっている部屋の照明が消えたため、IAEAの監視カメラによる遠隔監視が一時できなくなっていたことが明らかになりました。

これは原子力規制委員会が22日、明らかにしたものです。

それによると、再処理工場を運営する日本原燃株式会社は、今年1月28日、使用済み核燃料を取り扱う部屋の電源盤の保守作業のため、11カ所ある照明のうち8カ所を消灯して作業するとIAEAに報告しました。

しかし、残りの3カ所を含む計6カ所の照明が作業前から電球切れの状態だったことから、すべての照明が消え、作業が始まった午前10時から2時間にわたってIAEAによる監視ができなくなったということです。

日本原燃はトラブル後も規制委に報告せず、今月9日にIAEAから規制委に指摘があったことで発覚しました。

六ヶ所村再処理工場は、各原発から出た使用済み核燃料からプルトニウムを取り出す作業をしているため、IAEAの監視対象になっています。

同工場は1993年に着工し、本来の計画であれば1997年に完成するはずでした。しかし、トラブルが終息せず、その後四半世紀以上にわたって延期されており、日本原燃は昨年末、新たな目標時期を2024年上半期と設定しました。

また、総事業費はこれまでに14兆円を超えており、そのうちの多くが税金で賄われています。

 


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