3月 04, 2023 18:37 Asia/Tokyo
  • 福島第一原発処理水
    福島第一原発処理水

日本政府が福島第一原発から出る処理水の海洋放出を決定したことについて、専門家らが水質汚染や発がん性を持つ可能性を指摘して警告しました。

中国・新華社通信によりますと、ニュージーランドの研究者らが3日金曜、処理水の海洋放出はがん発症の原因となりうると報告しました。

ニュージーランド・マッセー大学のジェイミー・クイントン(Jamie Quinton)自然科学部長は、「処理水には、放射線治療で使われるヨウ素131やセシウム137が含まれている。このことは、細胞を死滅あるいは変異させるのに十分なエネルギーを持っているということを示している」としました。

国際法や環境法に詳しい法学者のダンカン・カリー(Duncan Currie)氏も、「処理水には、生物や生態系にとって危険な放射性物質が複数含まれている。こうした物質は生物の体内や海の生態系に蓄積されて濃度が高まり、最終的に人体に取り込まれることになる」としています。

この報告ではまた、世界的な専門家から構成される独立調査団が、太平洋上の島国が処理水の海洋放出について日本政府と協議することを支援しているとされました。

日本政府は海洋放出に代わる手段はないとしており、放出は正確に安全を期して実施されるとしています。

 


ラジオ日本語のソーシャルメディアもご覧ください。

Instagram     Twitter     urmediem


 

タグ