沖縄・大浦湾周辺でジュゴンのふん発見 生息可能性に望み
4月 06, 2023 20:48 Asia/Tokyo
沖縄県名護市の大浦湾周辺海域で、国の天然記念物ジュゴンのふんが見つかっていたことが5日、分かりました。この場所は辺野古基地建設現場の南側にあたり、工事にも影響を与える可能性があります。
沖縄タイムスによりますと、このふんは漁業者が昨年7月、名護市久志の沿岸に浮いていたところを発見しました。
ふんは海藻に絡まり、固形状で、排せつから数日の新しいものとみられ、県が採取して調べたところ、ジュゴンのDNAが検出されました。
大浦湾周辺の海域には、ジュゴンが餌場として利用する大規模な海草藻場があり、環境省や市民団体の調査で生息が確認されていました。
沖縄防衛局の調査では、大浦湾周辺海域で最後にジュゴンの姿が確認されたのは2018年9月とされています。辺野古基地建設で埋め立て土砂の投入が始まった同12月以降は、海藻の食み跡も見つかっていません。
県や市民団体は基地建設工事がジュゴンに及ぼす影響を調査するよう求めてきましたが、防衛局は応じていません。
県は、今回発見されたふんがジュゴン生息の有力な証拠になるとみて、防衛局に調査方法の変更などを求める考えです。
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