日本の輸送船「もんてびでお丸」発見 第2次大戦中に撃沈
4月 22, 2023 15:29 Asia/Tokyo
第2次世界大戦中にフィリピン沖で米軍に撃沈された日本の輸送船「もんてびでお丸」の残骸が、水深4000メートル以上の海底で発見されました。
フランス通信が、海洋考古学グループ「サイレントワールド財団」の22日土曜の発表として報じたところによりますと、もんてびでお丸は1942年7月1日、捕虜の移送中と把握していなかった米潜水艦の魚雷攻撃を受けて沈没しました。
これは豪史上最悪の海難事故に発展し、少なくとも850人の兵士を含む豪州人約979人が死亡しました。
サイレントワールド財団によると、他に13か国の民間人抑留者も同乗しており、この沈没により合わせて約1060人が死亡したとされています。
調査隊は今月6日、フィリピン・ルソン島北西沖の南シナ海で捜索を開始しました。その結果、水中音波探知機付きの自律型無人潜水機などのハイテク機器を駆使し、わずか12日後に沈没船らしき物体を発見しました。
豪軍の協力の下、オランダの海洋調査会社フグロと共同で捜索を行ったサイレントワールドのジョン・マレン代表は、「もんてびでお丸の発見で、オーストラリアの軍事・海事史の悲惨な一つの章に区切りが付けられる」と述べています。
今回の発見について、アンソニー・アルバニージー豪首相はSNSで、「もんてびでお丸で犠牲になった人々が眠っている場所がようやく発見された」、「乗船していた1060人の中には、豪兵850人がいた。彼らは若くして命を絶たれた」と述べた上で、「きょうの知らせが、ずっと祈り続けてきた家族にとって慰めとなるのを願っている」とコメントしました。
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