7月 30, 2023 16:06 Asia/Tokyo

スリランカが、日本に投資再開を呼びかけました。

スリランカは29日土曜、日本の政府高官としてほぼ4年ぶりとなる、同国の林外相の訪問が終了した中、電力、道路、港などのプロジェクトへの投資再開を日本に対して呼びかけました。

ロイター通信によりますと、スリランカのアリ・サブリー外相は、同国がグリーン経済やデジタル経済だけでなく、電力やインフラ、投資専用ゾーンなどの分野への日本の投資を求めていることを明らかにしています。

また記者会見で「希望の持てる滑り出しを見せたスリランカ経済の回復、そして将来の成長の見通しが、日本とスリランカの関係を強化する大きな機会を与えてくれることを確信している」と語りました。

林外相はインド、南アフリカ、ウガンダ、エチオピア、モルディブを含む多国歴訪の一環としてスリランカ・コロンボを訪問しています。

林外相は、「債務の再構築プロセスのさらなる進捗への期待をお伝えし、すべての債権国が参加する透明性と比較可能性のある債務再構築の重要性を強調した」と述べたものの、サブリー氏による投資の呼びかけに対しては公の返答は差し控えました。

日本は歴史的にスリランカと活発な関係を持っていたが、スリランカが2020年に20億ドルの軽便鉄道のプロジェクトを一方的に中断したことでその関係は冷え込んでいました。

関係改善がなされたのはこの数ヶ月のことで、これはウィクラマシンハ・スリランカ大統領が、歴代の政権による経済的な失敗と大幅な減税、さらにはコロナウイルス感染症のパンデミックによって引き起こされた危機をスリランカが乗り切るための支援を日本に求めた結果によるものです。

日本財務省のデータによりますと、日本の対スリランカ二国間援助は中国についで二番目の規模であり、未納の融資は約27億ドルとされています。

南アジアの島国であるスリランカは、この70年以上で最悪となった昨年の金融危機によって引き起こされたデフォルトと大統領辞任とを経て、国際通貨基金からの29億ドルの緊急援助を継続するために巨額の債務の再構築に取り組んでいます。

 


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