福島第一原発の汚染水海洋放出に残る不安
8月 01, 2023 17:21 Asia/Tokyo
IAEA国際原子力機関は、福島第一原発の汚染水の海洋放出について、この決定は日本政府が下したものであり、IAEAとしてそれを推奨・承認するなどの検討はしていないと表明しました。
IAEAは先日、数カ月にわたる論争の末、幅広い抗議を受けていたにもかかわらず、福島第一原発からの約133万3000立方メートルの汚染水を太平洋に放出する日本政府の計画に同意しました。
しかし、IAEAはこの報告書において、「処理水の放出は日本政府が決定することであり、その方針を推奨するものでも承認するものでもない」と明記しています。
この決定に反対している人々は、原発で放射性物質に汚染された水が放出されることで環境に与える影響について懸念しています。このような反対は、周辺国だけでなく日本からも起きており、同国ではこの措置をめぐる抗議デモが度々行われています。
IRIB通信によりますと、IAEAはこの計画を推奨・承認しておらず、同機関の説明通りとすれば、日本政府はIAEAの報告を汚染水海洋放出計画を進めるための口実にし、世論を欺く手段として使っていることになります。
韓国と日本では現在、この計画に疑問が残されている状況について、人々がそれぞれにデモを行い抗議の意を表明しています。