ロシアが、北方四島に関し日本に警告
8月 03, 2023 20:53 Asia/Tokyo
ロシア外務省のザハロワ報道官は、日本が領土としている北方四島(ロシア名:南クリル諸島)に関する日本政府の抗議を、「ロシアに対する内政干渉および国連憲章違反である」と批判しました。
先月、日本政府はロシアのトロトネフ副首相の択捉島訪問に抗議しました。
ザハロワ報道官は記者会見で、「第二次世界大戦の結果を受けて、日本が北方領土と称する南クリル諸島はロシアの一部となった。この議論の余地のない事実に鑑みて、この点に関する日本政府の反対行為の全てを、我が国は内政干渉の試み、また国連憲章の基本原則に違反するものとみなす」と述べました。
日本とロシアは、択捉島、国後島、歯舞群島、色丹島の4島の領有権をめぐり、長い間対立しています。その理由として、両国は第二次世界大戦後これまで正式な平和条約を締結しておらず、また日本はこれら4島に対する主権を放棄していないことが挙げられます。日本とロシアは、両国の見解の相違についてさまざまな面で交渉を試みてきましたが、平和条約締結には達していません。