各抵抗組織がカイロで会談、イスラエル軍のガザ完全撤退求める
-
パレスチナ各組織がカイロで会談、イスラエル軍のガザ完全撤退求める
ハマスやパレスチナ・イスラム聖戦運動などの各抵抗組織の代表がエジプト・カイロで会談を行い、イスラエル軍のガザ完全撤退や停戦合意の順守、ガザ復興への取り組みなどについて話し合いました。
【ParsToday西アジア】この会議は、エジプト政府が各抵抗組織に呼びかけて24・25日の2日間にわたって開催したもので、主にガザ停戦合意の第2段階やガザとヨルダン川西岸といったパレスチナ内部での統一などについて話し合われました。この中で出席者らは、イスラエルによるガザ、ヨルダン川西岸、エルサレムの併合や住民の強制移住といったいかなる計画にも反対することを表明しました。
ガザ停戦の履行条件はイスラエルの合意遵守
パレスチナ・イスラム聖戦運動の事務局長であるザイード・ナハラ氏は、ガザでの停戦合意の確立には、パレスチナとイスラエルの双方がこの合意を遵守することが必要であると強調し、イスラエルが停戦に従う限り、パレスチナ側もそれに従うと述べました。
ハマス報道官「停戦を遵守」
また、ハマス報道官のハザム・カシム氏も、ハマスが停戦合意を遵守していることを強調し、「我々はイスラエル軍に対して、特に空爆の停止、封鎖の解除、そして援助物資の搬入に関する合意を守るよう求めている」と述べ、「ハマスは、戦争後のガザ統治のあり方に関するすべての問題を解決するために、パレスチナの国民的合意を問うことに意欲的である」と語りました。
ハマス幹部「イスラエルはガザの再建費用を負担すべき」
ハマス政治局のメンバーであるムスア・アブ・マルズーク氏も、イスラエル軍がガザ破壊の責任を負っており、その再建費用を支払うべきだと強調しました。その上で、「ガザの再建は、家や生計を失った200万人以上のパレスチナ人にとって急務であり、権利である」「国連安保理はガザの再建を強調しており、イスラエル軍がこの地域を破壊した以上、再建費用を完全に負担すべきだ」と述べました。
イエメン・アンサーロッラー幹部「イスラエルの停戦遵守を注視」
イエメンの政治評議会メンバーであるのムハンマド・アリー・アルフーシ氏は、イエメンは常にイスラエルのガザでの停戦遵守を注視していると述べました。アルフーシ氏はその上で、「イエメンの兵士たちは、イスラエルの過ちに対して適切に対応できるよう、最高の準備を整えている」と強調しました。また、イエメン実効支配勢力アンサーロッラーの政治局メンバーであるムハンマド・アルバヒティ氏も以前、あらゆる状況下でガザを支援し続けると述べています。

