フィジーの政党と民間団体が日本の核処理水の海洋放出に抗議(動画)
8月 22, 2023 22:51 Asia/Tokyo
南太平洋の島国であるフィジーで、一部関係者と社会団体が、日本政府が国際社会の反対を顧みず核処理水の海洋放出を強行することに強く抗議し、日本に対して処理水の海洋放出計画を直ちに撤回するよう求めています。
中国国際テレビ・CGTN日本語放送が、フィジーのメディアの報道として報じたところによりますと、SDL統一フィジー党の指導者であるサベナサ・ナルベ氏はこのほど、「日本の核処理水の海洋放出はフィジーの人々の生存に欠かせない太平洋に深刻な影響をもたらす」との見方を示しました。
また、フィジーのNGOである人権連盟は、「日本による太平洋への処理水放出は太平洋地域のすべての人々の人権を侵害する」との声明を発表し、処理水の海洋放出は海洋生物および海洋資源に依存するアジア太平洋地域の人々の生活に大きな脅威をもたらすとして、日本政府に対し処理水の海洋放出計画を直ちに停止するよう求めました。
さらに、フィジーの青年組織である「未来世代同盟」は今月初めに発表した声明で、「日本の核処理水の海洋放出計画には海洋生態系に永続的な破壊をもたらす可能性があり、核汚染水の処理に関わるいかなる決定も厳格な科学的証拠に基づくものでなければならず、現在の世代と子孫の世代の幸せを優先せねばならない」と表明しました。
加えてこの声明は、国際社会が一致団結して、日本に対して核処理水を責任ある方法で処理する別の解決策を模索するよう求めることを呼びかけています。