今年のノーベル文学賞の行方について、初めて憶測が飛び交う
今年の各種の予測では、中国人作家とともに村上春樹がノーベル文学賞を受賞する主な可能性があるとされています。
各分野でのノーベル賞授与の日が近づくにつれ、これらの賞の受賞者についての予想が再び白熱しており、今年もノーベル文学賞受賞者を賭けるブックメーカーでは、過去に何度も繰り返し登場した日本の人気作家・村上春樹氏の名前が取り沙汰されています。もっとも、これはここ数年、憶測の域を出なかった出来事でした。
2017年のノーベル文学賞の選考を担当したスウェーデン・ノーベル・アカデミーは、イギリスの日系人作家カズオ・イシグロ氏をこの賞の受賞者に選んでいます。また2012年には、中国の作家・莫言氏がアジア人としてこの賞を受賞しました。
ノーベル文学賞受賞者を選ぶスウェーデン・アカデミーの趣向は、少なくともこの10年間は世論であまり知られていない作家に偏っていました。
そしてここ数年では、ぺーター・ハントケ氏からオルガ・トカルチュク氏、ルイーズ・グリュック氏、アブドゥルラザク・グルナ氏などのあまり知られていない作家、そしてボブ・ディラン氏などのミュージシャンまで、さまざまな人物がこの賞を受賞しています。
一方、村上春樹氏は常にノーベル文学賞受賞の有力な候補の1人に挙がってきましたが、受賞には至っていません。
しかし、世界で最も予測不可能な賞を予想しているブックメーカーサイトを見ると、今年は村上氏に次いで、カン・ジョウというあまり知られていない中国人女性作家の名前も2番目に可能性が高いとみなされていることがわかります。
この67歳の中国人作家の名前は2019年のノーベル賞候補の一つに挙げられていましたが、最終的にその年の賞はピーター・ハントケ氏に贈られました。カン・ジョウ氏(本名は鄧小華)はもともと文学的な経歴はなく、長年一般労働者として勤務してきました。